【その2】令和3年(2021年) 春蘭散策まとめ

この日は以前から気になっていたポイントへ積極的に行ってみようと歩き始めました。最初のポイントは獣害がよっぽど深刻なのか山裾にはいたるところにフェンスが設置されていて散策どころではありませんでした。また、残された春蘭たちは獣に齧られたものばかりで数も非常に少なく早々に移動することに。

思い切って2時間ほど電車移動しました。陽当たりのよい山で8割くらい開花していました。

落ち葉に上手いこと遮光されて葉緑素が乗る前に日に焼けた花です。隣の蕾は普通の緑色。鉢植えでは同じようには咲かないでしょう。

山は春蘭だらけ。広い範囲を歩き回りましたが徒労に終わりそうです。日が傾いて空を雲が覆い始めます。

花弁に二引きと呼ばれるような斑模様のある色っぽい花がありました。これも埋もれによるモヤシ咲きなのですが…

朽木を突き破ってのど根性咲きだったのです。上手く遮光されていたのは確かなのですがどうもただのモヤシ黄色でもなさそうで気にはなりましたが一期一会です。

短弁の小花。雨がちらつき出してまともな写真がありません。一日中歩きどおしで足はふらふらです。諦め悪く歩き回り時刻は16時半。これだという発見はなく肩を落として踵を返しました。

そして…

約2メートル道を戻ったときに視界の端にモヤシ花らしき姿が映ります。

まさかの兜花だったのです。

またどうして山の神さまは最後の最後に驚かせることがお好きなのでしょうか。

山の個性なのでしょう。この花も花弁に二引き縞が見えました。

インスタでは散り斑系の峰花かもしれないとのご意見もいただきました。花が黄色く見えるのは落ち葉に埋もれて葉緑素がまだ乗ってないからです。なので黄花ではありません。

朝から散々で徒労に終わったと諦めた直後の出逢いでした。曇天の下、駅までの約1時間の徒歩も心は晴々としていました。まずはこれで三日間の遠征を終えて東京に戻りました。次の遠征はこの翌週、インスタで友達になった熊兄さんとの旅になります。その3をお待ちください。

山の神さま山を歩かせていただきありがとうございました。

【その2】令和3年(2021年) 春蘭散策まとめ” への2件のフィードバック

  1. いつの間にか再開されたようですね、山歩きの原稿を見ると夢が見たくなります。
    歩き疲れては寝たのです、ところかまわず寝たのです・・・(高田渡の歌が大好きです)、疲れるほどに無の心境が近づくところに幸あり!いつもそうですね蘭探しは!

    1. sharaさん
      更新に気付いてくれてありがとうございます!
      いい歌詞ですね。ある意味理想的な生き方を感じさせられます。
      蘭探しは本当に不思議なんですよね。無の心境とはなるほどです!欲を打ち負かして幸を得る!

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