春蘭(シュンラン)とは

日本の原種のランの一種です。九州から北海道は函館辺りまで自生するとされています。よく贈り物にされる洋ランのシンビジウムとは、ラン科植物シュンラン属の総称であり、春蘭はシンビジウムの原種にあたります。またラン科植物の多くが樹木などに着生する種ですが、春蘭は地に根を張る地生種です。個体による変異が大変豊かで、人の顔や体格が一人一人個性があるように、春蘭の花や葉姿も一株一株個性があります。シュンランの仲間たちは東アジア、中国、韓国に分布します。当ブログでは主に日本の春蘭と、歴史のある中国の春蘭の紹介が多くなっています。そしてこういった原種の蘭を楽しむにあたり、主に突然変異を選抜し、栽培・増殖・鑑賞・考察する文化の総称として、東洋蘭と呼ばれます。